■11月03日/J1第34節 川崎フロンターレ 1-1 浦和レッズ(等々力)
11月4日、ワールドカップのアジア最終予選(ベトナム戦=11月11日、オマーン戦=11月15日)に臨む日本代表27名が発表された。
そこに初めて名を連ねた選手が2人いる。一人が元川崎の三笘薫(サンジロワーズ)で、もう一人が旗手怜央だ。
2人とも森保一監督が率いていた東京五輪代表に選ばれていたが、フル代表への招集は初めて。旗手は前日の3日には浦和戦にフル出場し、チームのリーグ優勝に貢献していたばかりで、2日連続でうれしいニュースとなった。
旗手は昨季に川崎に入団すると、最初は本来のポジションであるウイングとして出場機会を得たが、徐々に中盤やサイドバックとしての出番が増える。そして入団2年目となる今季は、序盤に左サイドバックの登里享平が戦線離脱していたこともあって、旗手の主戦場はその左サイドバックとなった。登里の復帰後はインサイドハーフとしての出場が増え、ここまで26試合に出場して出場時間は2185分と、最強チームをけん引するまでの存在になっている。
「サイドバックをやりだして、そのまま五輪代表に選ばれましたから。それがなかったら選ばれてなかったと思っているので」
浦和戦のマッチデープログラムでこう語っていた苦労人だけに、優勝した時の思いはひとしお。横浜FMの結果が分かって川崎のリーグ優勝が決まるや、ピッチの上で号泣してしまった。