■素晴らしい試合だった
朴はビルドアップだけでなく、マリノスにボールを持たれ続ける中、12分にオナイウ阿道との1vs1を制したのを皮切りに再三のビッグセーブを見せた。奪われた2ゴールはマルコス・ジュニオールのシュートがディフレクトしたものと、和田拓也が「狙ったということにしておいてください」と言うもので、どちらも偶然逆を突かれた形だった。
高丘は守備機会そのものが少なかったものの、二田理央のシュートを好セーブするなど安定のプレーを披露、チームの勝利を堅いものにした。
今の自分のベストを示す、それがあったからこそ見ているものの胸を熱くさせる要素が詰まった特別な瞬間は、ただ感傷的なものなのではなくスポーツの一場面として清々しいものだった。この試合を経て、2人のゴールキーパーはどちらのサポーターにとってもますます愛すべき存在になったことは間違いないだろう。
こういう素晴らしい瞬間に心が震わされる。
選手のことを知っていくことや試合を見続けること、そういう見る側の努力ともいえる部分は、こういう瞬間にそれよりも遥かに大きいエモーションとなって報われる。
■試合結果
横浜F・マリノス 2-0 サガン鳥栖
■得点
63分 マルコス・ジュニオール(横浜F・マリノス)
87分 和田拓也(横浜F・マリノス)