【J1分析】「横浜FM対鳥栖」朴一圭と高丘陽平(2)「実質トレード」のGK2人が交わした万感の抱擁の画像
朴一圭と高丘陽平の抱擁 撮影/原壮史
朴一圭と高丘陽平の写真
第1回はこちらから

【明治安田生命J1リーグ 第19節 横浜F・マリノスvsサガン鳥栖 2021年6月23日 19:01キックオフ】

 朴一圭が移籍する2日前、マリノスは高丘陽平を鳥栖から獲得していた。こちらは初めから完全移籍。玉突き人事になることが多いゴールキーパーの移籍だが、シーズン中の正ゴールキーパーを実質トレードするという珍しいパターンになった。

 ただし、契約上2日間は所属クラブが重なっていた彼らは1試合だけ共に戦っている。昨年の10月24日、FC東京とのアウェイゲームだ。

 選手たちはこの試合が最後だということを知っていたのだろう。試合終了間際にゴールを決めたエリキが朴のもとまで走って抱きつくと、そこからは感傷的な時間が流れた。

 実質トレードなのに2日のタイムラグがあった意味は、今思えば大きかった。2019年に優勝を果たしたマリノスにおいて多大な貢献を果たした朴のチームでの存在の大きさ、チームメイトにもサポーターにもどれほど慕われている人間なのかということを、高丘は実際にその場で肌で感じたのだから。

PHOTO GALLERY 朴一圭と高丘陽平の写真
  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4