■セレッソ大阪堺レディースは10代の選手たち
この日、観戦したのは昨年の「なでしこリーグ」2部で優勝したスフィーダ世田谷FCと昨年1部に昇格していきなり4位に入って旋風を巻き起こしたもののWEリーグ参入には手を挙げなかったセレッソ大阪堺レディースの対戦。この試合前までの順位はホームの世田谷が勝点20で3位。セレッソは勝点16で5位(ただし、セレッソは消化試合数が1試合少ない)。つまり、上位同士の対戦だった。
結論的に言えば、予想していたより高いレベルの試合が繰り広げられていた。
前半のキックオフ直後から主導権を握ったセレッソは、開始2分にいきなりCKから先制ゴールを決め、その後も押し気味に試合を進めた。だが、22分にカウンター気味の攻撃から同点ゴールを許してしまう。しかし、40分、41分と連続ゴールで2点差とし、後半はフィジカル的に勝る世田谷が押しこむ展開となって54分には1点差に詰め寄られたものの、その後はなんとかしのぎ切り、さらに75分に4点目を決めて勝利を決定づけた。
詳細な試合内容についてはここでは触れないが、特筆すべきは4対2で勝利して1つ順位を上げたセレッソ大阪堺レディースは先発11人の平均年齢が17.7歳という若いチームだということだ。GKの山下莉奈が20歳で、他はすべて10代の選手。最年少は右サイドバックの白垣うので15歳という構成である。
ちなみに、対戦相手の世田谷は先発11人の平均が25.6歳の“大人のチーム”だった、
つまり、セレッソはU−18世代のチームなのだ。そのチームがシニアの1部リーグに出場して上位に食い込んでいるというわけだ。男子で言えば、高円宮杯U−18プレミアリーグに出場しているチームがJ2かJ3に出場しているようなものと言える。