■「女子サッカーを盛り上げるのはいいけれど…」

大住「コロナもあるから非常に厳しい状況ではあるんだけど。男子サッカーは金メダルって言っている、そして大変だけど可能性が見えるようなところまで着々と進んでいる。オーバーエイジには吉田を始め、フルパワーを注ぎ込んでいる。それを実現するためには、日本サッカー協会が、彼らの所属クラブに本気で交渉したと思うんだよね。

 では、なでしこジャパンの強化についてはどうなのだろうか?そして、7-0、7-0、8-0の最近の試合を見た時に……うーん、どうなの?と正直に思っちゃうよね。

 たしかに、シービリーブスカップというのは協会云々ではなくて、日本政府の方針で行けなかったのだろうけど、だったら、その代わりに4月の国際試合をどうにかできなかったのかな、と思うよね。国立でやればいいっていうもんじゃない。そうだよね、後藤さん?」

後藤「女子サッカーを盛り上げようというのはいいんだけど、プロリーグを作るのであれば、どうやったら成功するのか。たとえば、海外の有名選手がたくさん来ましたよ、ということでプレシーズンを大々的にやって盛り上げるとか。

 23年の女子ワールドカップの誘致に失敗したのであれば、代表チームに頑張ってもらうしかないじゃないですか。そのために全力を尽くす。プレシーズンのリーグが大々的にできないのであれば、逆にそれを利用して、代表チームを組みっぱなしで活動を続けるとか。そういう最善を尽くしているのか、と考えると全然尽くしていない。

 チーム自体も、中島のボランチが成功したり、岩渕が良くなったりと、部分部分は成功しているんだけど、ではチームとしてどうやって戦うかというと、それはまったく見えていない。男子のほうは、コロナで大変な中でも、ヨーロッパに遠征して強いチームと戦ったり、これだけたくさんの試合をしている。それに比べると、あらゆる意味でダメだね。まあ、すごく良い試合をしたら発言を撤回しますけど」

(後藤注記:メキシコ戦は相手のレベルも高く、しっかりした内容の試合ができました。この試合では田中美南がワントップで先発起用され、パスを引き出すうまさをみせ、そしてゴールシーン以外にも良いシュートを放って活躍。本大会に向けて期待がたかまりました。ただ、守備の中心と思われていた熊谷紗希と南萌華がミスを犯してピンチを招き、1失点してしまったのは不安材料でした)

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