◼︎移籍後初ゴールの小泉「お待たせしてしまいましたが…」

 移籍後初ゴールを決めた小泉は、この試合でも攻守にわたってチームを牽引した。1点目のカウンターのシーンでも起点となったのは小泉。守備面においても、神戸にボールを支配される中、相手の早い寄せにも素早く対応し、高い位置でボールをキープすることに努めた。

 試合後、スタジアムで行われたヒーローインタビューで、小泉は移籍後初ゴールの感想を問われると、「(フリーの状態でユンカーからラストパスが来て)すごく簡単なシュートで逆に緊張しましたが、落ち着いて決められたので、素直に嬉しかった。(移籍後初ゴールが)なかなか取れなかったなかで、お待たせしてしまって申し訳ない気持ちもありましたが、ようやく取れて良かったです」と、笑顔を見せた。

 この日、浦和サポーターにとっての聖地である駒場スタジアムには、4892人の観衆が訪れた。そんな駒場スタジアムの雰囲気を問われると、「良くも悪くも、声がよく聞こえるスタジアムなので、また頑張りたいと思います」と、スタジアムの笑いを誘った。また、そんな中、「佳穂!」と、スタンドから大きな声援が送られ、「あ、どうも」と、照れながらサポーターに挨拶をする微笑ましい場面もあった。

 小泉の移籍後初ゴールをアシストしたユンカーも、「(1点目の場面では)自分でシュートを打つチャンスもあったが、佳穂の方がより良いポジションにいたので、確実にゴールを決められると思った。今日の佳穂は素晴らしい活躍をしていたので、2人でこのような良い場面をつくれたことが、喜ばしく思います」と、小泉の活躍を称えた。

 浦和はこれでホームでの公式戦においては直近10試合の戦績を8勝2分けとし、圧倒的な強さを見せている。リーグ戦での好調もさることながら、カップ戦でも順調に勝ち進み、タイトル獲得にも期待がかかる。小泉とユンカーの”最強コンビ”はこれからもサポーターを魅了するだろう。

 

■試合結果

浦和レッズ 2-2 ヴィッセル神戸

(2戦合計:4-3)

 

■得点者

16分 小泉佳穂(浦和レッズ)

22分 ドウグラス(ヴィッセル神戸)

45+3分  キャスパー・ユンカー(浦和レッズ)

77分  アンドレス・イニエスタ(神戸)

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