■「何らかの理由で大迫は無理だった」「裏がある気もする」
―世間一般の解釈としては、グループリーグの組み合わせを見て守備を固めたチーム作りをしたのではないか、というものですが。
後藤「別に酒井が悪いわけじゃないけど。相手が強くて守備をする時は、トップでボールを持って時間を作ってくれる選手のほうが大事だからさ」
大住「そういう、守備固めをするから後ろの選手を選んだというわけではなくて。さっきも言ったけど、大迫は唯一無二の選手なんだから、本当は大迫が来てくれたら、金メダルに一番近づくわけだよね。けど何らかの理由で無理だった。ではどうするか、ならば酒井で、という風になったんじゃないのかな?」
後藤「普通の考えだと、さっき大住さんがおっしゃったようにクラブが拒否した、だろうね。けど僕はもう少し裏の考えを持っちゃう」
―兄弟対決(※6月3日の札幌でのA代表とのマッチ)を行った後に、5日にガーナと試合をしたわけですが、このガーナ戦は素晴らしかったと思います。
後藤「兄弟対決の時に、肝心のオーバーエイジ枠がいなかったからね。ちゃんとした対決にならなかった」
大住「あれは上手くできたよね。アンダー24が本気で、ベストの布陣を日本代表にぶつけていたら、けっこう難しかったと思うよ」
後藤「だから、さっきも言ったように僕は、どちらが上というわけでもなく。今はA代表を2つに割ったような状態。A代表は攻撃力で、アンダー24は防御力。“最強の矛と、最強の盾”が戦うようなものだよ。吉田、冨安、遠藤のディフェンスで、大迫を止められるか。南野はそこを抜けられるか」
大住「あと忘れちゃいけないのが、真ん中はアンダー24のほうが良いってことだよね」