■「日本の正確なサッカーができていない」

後藤「大住さんは選手の能力を高く見積もりすぎていたんじゃない?」

大住「そんなすごいプレーを求めてはいないんだよ。パスがずれたり、タイミングが悪かったりするようなことが多いというのは、やっぱり個人の問題だよ」

後藤「代表に入ったことのない選手が、急に代表に入れられて、それでワールドカップ予選ですよ、っていう状況に置かれた。いくら相手が格下だからって、普段通りにプレーするのは難しいよ。Jリーグでやっているプレーを出せば問題ないんだけどね」

大住「7日の試合で本当に残念だったのは、日本代表のサッカーのベースは、正確なプレーにあるべきだと思うんだよ。もちろんインテンシティだとか、切り替えの早さ、当たりの強さも今のサッカーに求められるべきものなんだけど。

 だけどそれは、正確性を犠牲にしてまで求めるものではない。正確なパスができる、きちっとしたコンビネーションができるというのを前提にして、その上にインテンシティなどを加える。そうじゃないと日本のサッカーじゃなくなっちゃうよ。日本のサッカーと言うよりも、そんなサッカーをしていちゃ、どこのチームにも勝てないよ」

後藤「そう。ハリルホジッチがイラク戦でやっていたようなサッカー」

大住「それが今日のチームにはなさすぎた。本当にがっかり。確かにあんなチームでやったから無理だったのかもしれないけど、パスが1メートルもずれる、コンビネーションが味方と合わない、そういうことがたくさんあったら試合になんかならないよ」

後藤「彼らだって、今日の相手よりも、普段のJリーグで戦っている相手のほうが強いんだからね。だから、Jリーグでやっているプレーをすれば十分なんだけど、代表戦で、代表経験が少ない選手が入ってしまうと、普段のプレーも出来なくなってしまうし。ましてや、そういう選手ばかりを出してしまったら、今日みたいな試合になってしまうのは仕方ないよ」

大住「まあ、そういうことですね」

PHOTO GALLERY サッカー五輪代表の4試合の出場履歴
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