■山根対三笘のフロンターレ対決が?

 両チームのメンバーが別フォーメーション図のものになるなら、川崎フロンターレのチームメイトがマッチアップする。日本代表の右サイドバックの山根視来と、U―24日本代表の2列目左サイドの三笘薫だ。

 3月の韓国戦で代表初出場初得点を記録した山根は、ビルドアップから仕上げにまで関わる。それに対して三笘は、分かっていても止められないドリブル突破が武器だ。サイドを制圧するのは山根か、三笘か。このマッチアップは興味深い。

 それぞれのチームがどんなメンバーで試合の臨むにせよ、より大きなプレッシャーを受けるのは日本代表だ。U―24日本代表にオーバーエイジが加わっているとしても、選手たちは負けるわけにはいかないと考えるはずだ。これまで闘ってきたW杯2次予選やジャマイカが相手では味わえない、特別な重圧を背負うことになる。実はそれが、日本代表にとって大きな価値を持つ。負けられない試合に臨むメンタリティについては、最終予選の予行演習になるのだ。

 U―24日本代表も、「負けても批判されない立場」ではない。OAを加えているのだ。東京五輪でメダルを目ざしているのだ。U-24というカテゴリーが取り払われる五輪後は、日本代表の選手たちとポジションを争っていくのだ。「ここで日本代表を食ってやる」ぐらいの気持ちがなければ、ポスト東京五輪の競争で勝ち残れない。

 それぞれに賭ける思いがある。だからこそ、ベストメンバーでぶつかってほしいのだ。

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