【CL決勝プレビュー】訪れる「審判の日」(2)シティが狙うボール「非保持」時のアドバンテージの画像
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 いよいよ「審判の日」が訪れる。チャンピオンズリーグ決勝で、チェルシーとマンチェスター・シティが激突する。

 前回の記事では、チェルシーが苦手とする相手のシステムと、トーマス・トゥヘルの知略が裏目に出たケースを紹介した。

 このケースは、チャンピオンズリーグ決勝でもそのまま当てはまる可能性がある。シティの攻撃を警戒するあまり、チェルシーは守備を強化しようとして土台から崩壊するかもしれないのだ。

 確かに、ケビン・デブライネ、ベルナルド・シウバ、リヤド・マフレズ、フィル・フォデン、イルカイ・ギュンドアンを擁するシティのアタッカー陣は強烈である。しかし、それを止めようとして、フィジカルベースの高い選手で守備力を担保した場合、思わぬカウンターパンチを喰らうことになる。リース・ジェイムズを最終ラインに置いた、レスターとのFAカップ決勝のように、だ。

 シティはプレスの形をつくれるチームだ。パリ・サンジェルマンとのチャンピオンズリーグ準決勝セカンドレグでは、ケビン・デブライネとベルナルド・シウバを2トップにして、守備時に【4-4-2】を形成した。

 これを3バック化するのであれば、左サイドバックのジョアン・カンセロを押し上げ、加えてフォデンを左ウィングにして左肩上がりの【3-4-3】を形成すればいい。グアルディオラ監督は今季この形を幾度か試しており、シティとしては戦術の練度が十分に高いシステムだと言える。

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