【5月29日CL決勝展望】(2)マンチェスター・シティ躍進に欠かせなかった男の画像
グアルディオラ率いるマンチェスター・シティとトゥヘルが預かったチェルシーがCL決勝で激突する 写真:渡辺航滋

■シティ躍進に欠かせなかった腹心

※その1はこちら

 グアルディオラ監督は2016年にシティの指揮官に就任した。バルセロナとバイエルンでのキャリアを携えて、“常勝軍団”を築き上げるためにイングランドに到着した。

 現在のシティの主力を見れば、ケビン・デブライネ(移籍金7500万ユーロ)、ベルナルド・シウバ(5000万ユーロ)、ルベン・ディアス(6800万ユーロ)と高額な移籍金で獲得した選手が大半だ。資金力がなければ、ペップ・シティが成立しなかったのは確かだろう。

 だが、「金にモノを言わせる」チームビルディングを行ってきたわけではない。今季は【4-3-3】と【4-4-2】を使い分けながら、着実に勝てる組織を構築した。デブライネとB・シウバを2トップ化するシステムでビッグマッチを制してきた。「ボールを握りながらの勝利」と、「ボールを譲りながらの勝利」を両立させてきたのだ。

 また監督目線でいうなら、重要だったのはアシスタントコーチを務めるフアンマ・リージョの存在だ。

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