◼“救世主”は視野も広い!ユンカー「狙い通りのサイドチェンジ」︎
デビューから3戦連続ゴールと、破竹の勢いを見せるユンカー。今節では、2得点をマークし、早くも4ゴールとなった。
試合後の会見で、先制点のシーンについて問われると、「我々がしっかりとプレッシャーをかけていたなか、タカ(田中)から良いボールがきて、しっかりと決め切ることができた。得点に値する形で、良いゴールだったと思います」と話した。
3点目の得点シーンについては、「これもまた良いクロスからでした。そのようなクロスが入る時に、自分はストライカーとしてしっかりとペナルティエリア内に入ることが仕事だと思っている。今日はそういう機会が2回あって、パーフェクトにできたと思う」と、ストライカーとしての仕事ぶりを振り返った。
注目したいのは、ユンカーを起点にして生まれた2点目のシーンだ。この場面で、ユンカーは大きくサイドチェンジをして、逆サイドの明本にボールを送り、そこから田中のゴールに結びついた。
その場面でのサイドチェンジについて、ユンカーは、「あれは非常に良いチームのゴールだったと思う。スローインのシーンだったので、その前から逆サイドをチェックして、明本や武藤(雄樹)がボールキャッチできると判断していた。自分のところにボールが来たら逆サイドに送ろうと思っていたので、目で確認しなくてもボールをすぐに逆サイドへ出すことができました」と、狙い通りのプレーだったことを明かした。
さらに、「自分が少し下がっていたので、田中選手にペナルティエリア内に入れと声をかけていた。本当に良い仕事をしてくれました」と、田中に声掛けをしていたと話した。
新型コロナウイルスの影響による2週間の隔離期間を経て、4月下旬に加入したばかりのユンカーだが、瞬く間にチームに馴染んでいる様子だ。「まだまだ改善点はあるし、苦しい時間もあったが、良い時間帯もたくさんあった。全員で戦うことができたし、一体感もあった。アウェーでG大阪と対戦するのは難しいことだが、この試合を3-0で終わらせることができて非常に良かったです」と、笑顔で締めくくった。
自身のゴールを積み重ねるだけではなく、今節では広い視野を生かしてゲームメイクに携わり、チームメイトの特徴を引き立てる働きも見せた。ユンカーの躍動とともに、チームも一気に上昇気流に乗った印象で、まさに救世主と言える。早くもエース級となったユンカーの活躍から目が離せない。
■試合結果
ガンバ大阪 0-3 浦和レッズ
■得点
16分 キャスパー・ユンカー(浦和レッズ)
20分 田中達也(浦和レッズ)
41分 キャスパー・ユンカー(浦和レッズ)