◼︎守る相手に対し、どう攻めるのか
0-1のまま迎えた後半も、ボール保持率で上回ったのは浦和だったが、一方の福岡はリードを守ろうと集中した守備で対応する。ブロックを組む相手に対し、決め手を欠く浦和は攻撃のアイディアも乏しく、判断の時間をかければ逆に福岡にボールを奪われる場面も多く見られ、そこから素早く速攻を仕掛けられて決定的なピンチを迎えた。
後半41分には、途中出場のカメルーン代表FWジョン・マリに強烈なボレーシュートを打たれる。西川はここも一度はボールに触れたが、シュートの勢いが勝り、西川の手からこぼれたボールはそのままゴールラインを割った。
相手の組織的な守備に苦しみ、リーグ戦では今シーズン初先発となったエースのFW興梠慎三も影を潜め、相手の脅威になることができなかった。後半42分には、興梠に代えて、FW杉本健勇を投入し、高身長の杉本のところでボールを収めようとするが、決定機に結びつけられない。
結局、浦和はゴールを決めることができず、0-2で試合は終了。敗れた浦和は今シーズン2度目の連勝とはならなかった。
開始早々の失点シーンについて、西川は「あれは完全に僕のミスです。ボールを持つ時間が長いだけに、GKとしてはあのような失点はなくさないといけない」と振り返り、悔しさを滲ませた。