J1リーグ第11節 鹿島アントラーズーヴィッセル神戸
4月24日(土)|17:00 県立カシマサッカースタジアム
最近では、1つのチームで複数のフォーメーションを用いるのは、当たり前と言っていいほど浸透している。試合中に変化させるチームもあるほどだ。
その点、鹿島アントラーズとヴィッセル神戸の対戦は珍しいと言えるかもしれない。ともに用いているのは、最もバランスが良いとされる4-4-2。今季は一貫してこのフォーメーションで戦い続けている同士が対戦するのだ。
鹿島は伝統的に4-4-2を使ってきた。しかも、優秀な外国人選手がいても2トップのうち1人は日本人選手とするなど、このフォーメーションの中で選手を育成してきた。
神戸は昨季途中まで、トルステン・フィンク監督の下で複数のフォーメーションを使ってきた。だが今季は、三浦淳寛監督が4-4-2で戦い続けている。
オーソドックスであるぶん、選手とチームの力が如実に表れるシステムだ。いわば、奇策なしの4-4-2で勝てるチームは強い。「王道」を貫き、さらに上へと突き進んでいくチームはどちらか。まさに、真っ向勝負だ。
■鹿島アントラーズ
12位 勝ち点11 3勝2分4敗 11得点12失点 得失点差-1
【出場停止】なし
【直近5試合結果】
ル○3-0 札幌(H)
L○1-0 徳島(A)
L△2-2 札幌(A)
L○2-1 柏(H)
L●1-2 浦和(A)
【通算対戦成績】
H 26試合・14勝5分 7敗
A 25試合・17勝3分 5敗
計 51試合・31勝8分12敗
【直近対戦成績】
2020年10月21日 J1第33節 ○3-1(A)
2020年 8月16日 J1第10節 △2-2(H)
2020年 1月 1日 天皇杯決勝 ●0-2(A)
2019年11月30日 J1第33節 ●1-3(A)
2019年 5月12日 J1第11節 ○1-0(A)
【今節のみどころ】
相馬直樹新監督の下、チームは浮上の兆しを見せている。ミッドウィークには大幅にメンバーを入れ替えたルヴァンカップの北海道コンサドーレ札幌戦で、今季公式戦2度目の先発となった松村優太が相手へのチェイシングでボールをさらって今季初得点。新たにアピールする選手の姿が見られた。
新体制となった前節は、大卒ルーキーの常本佳吾が先制点につながるCKを奪うなど存在感を示した。右サイドバックのポジションで、新たな競争が生まれたと言っていい。日替わりヒーローが出てくるのはチームの調子が上向いている証拠で、今後につながっていくものだ。
次なるヒーローとなるのは誰か? この試合でも新しい可能性を目にできることを期待したい。