■ブラジルとドイツは前回五輪の決勝の組み合わせ

 D組も、ドイツとブラジルという2強が中心になるといわれる。ブラジルは前回の自国開催の五輪で、意外にも初となる優勝を飾った国。前々回のロンドン五輪では、メキシコに敗れて惜しくも準優勝。とはいえその戦力に疑いはない。ともにレアルマドリードに所属するヴィニシウス・ジュニオールとロドリゴ、マンチェスターシティで9番を背負うガブリエウ・ジェズス、さらに、アーセナルで新星と評されるガブリエウ・マルティネッリ、レアルからドルトムントにレンタル移籍中のヘイニエルなど、スターの枚挙にいとまがない。さらに、A代表で10番を背負うネイマールらのOA起用が噂されているから、優勝候補と言って差し支えないだろう。

 それに対抗するドイツは、意外なことに五輪優勝経験はない。しかし、前回のリオ五輪の決勝戦でブラジルに負けているだけに、雪辱を晴らそうと本気モードで挑むはずだ。

 そのドイツ代表の中心となるのが、MFカイ・ハヴェルツ。チェルシーに所属する若き攻撃的レフティは、“皇帝”と言われることもあるように、ピッチで優雅にタクトを振るったかと思えば、自ら突撃する能力も持つ。A代表でも12試合3得点を記録。昨年はブンデスリーガで30試合に出場して12得点6アシスト、今季はここまでプレミアリーグで24試合2得点5アシストという成績だ。

 そのドイツ代表に合流が予想されるOAだが、現地の専門紙『キッカー』はバイエルン・ミュンヘントーマス・ミュラーとドルトムントのマッツ・フンメルスを挙げている。攻と守の要に、2人のレジェンドを迎えることでチームは一気に引き締まるだろう。

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