■C組はOA枠で3強になる
SNS上で最も“死のグループ”として評されたのがC。スペインとアルゼンチンという説明も不要な2強が中心になると思われるが、エジプトはFWモハメド・サラーの招集を考えている。サラーは、リバプールでフロント3を形成するワールドクラスのドリブラーにしてストライカー。プレミアリーグで3年連続で2ケタ得点を奪っており、仮に合流すればチームはかなりの戦力アップになる。2強と同じレベルのグループ突破候補国といっていい。なお、スペイン代表は、セルヒオ・ラモス(レアルマドリード)の起用も考えており、両者が呼ばれればワールドスターの攻防が見られそうだ。
スペイン代表には、バルセロナの将来がその双肩にかかっているといわれるFWアンス・ファティ、A代表で得点を高ペースで叩き出しているフェラン・トーレスなど、もともとタレントが豊富。久保建英とビジャレアルで同僚だったパウ・トーレスもいる。五輪期間中、目が離せないチームだ。
3月に来日したアルゼンチン代表は、日本代表と2戦して1勝1分と、日本では評価をやや“下”にしがちだが、来日メンバーがベストメンバーではなかったことも考慮しなければいけない。FWラウタロ・マルティネス(インテル)という、バルセロナなどが狙う超逸材が最前線にいれば、その脅威は計り知れない。また、OA枠にはすでにGKヘレミアス・レデスマが入っているが、それ以外の2枠は決定していない。とはいえ、アルゼンチンのA代表2名が入れば戦力アップは必然。4チームのうち、3チームが争うことになる。