■退任でペースを崩してしまった
自分を獲得してくれた人や自分の良さを出してくれた人の退任発表がチームに与えた衝撃は当然大きく、18日のリーグ戦ではそのボルシアMGに0-4で敗れた。
退任発表がチームをおかしくさせる、というのは珍しくないことだ。今シーズンのブンデスリーガでも、ボルシアMGがマルコ・ローゼ監督の今季での退任とボルシアダービーを戦うライバルチームであるドルトムントの監督に就任することを発表すると、チャンピオンズリーグとポカールで敗退し、リーグ戦は4連敗。来季のチャンピオンズリーグ出場権獲得争いから一気に脱落した。
フランクフルトも、ここで連敗を喫すれば終盤戦で一気に崩壊を迎えることになってしまう。来季のチームや自分がどうなるかに関係なく、アイントラハト・フランクフルトの歴史の一部として、チャンピオンズリーグの出場権を来季に残さなければならない。
だから勝たなければならなかった。
37分、鎌田大地のコーナーキックは一度跳ね返されたものの、作り直して再び鎌田がボールを入れる。それを競り勝ったマルティン・ヒンテレッガーがヘディングでゴール。チームを1つにする重要な先制点が入った。
後半開始からは長谷部誠が出場してチームを引き締め、フランクフルトは2-0で勝利し、衝撃から立ち直ることに成功した。