■VAR介入後の対応は・・・
浦和のペースで試合が進んでいた後半7分、FW武藤雄樹が相手のペナルティーエリア内でシュートを狙うと、相手選手の左腕に当たった。この時点で、西村雄一主審はハンドを取らずにゲームを進めたが、VARからの進言で映像確認を行う。その結果、ハンドはなかったとして、試合再開となった。
また続く14分には、相手のミドルシュートがMF小泉佳穂の腕に当たった。直後にVARの進言があり、西村主審が映像で確認を行なったが、小泉のハンドの判定にはならず、試合が再開された。しかし、相手FKでの再開かと思われたが、浦和ボールの判定になったことで、両チームの選手には困惑した表情が見られた。
このシーンでは、VARで映像をチェックしている時、キャプテンマークを巻いたDF槙野智章が率先して、「みんな、ちょっと(守備の対応が)ぬるいぞ」と声をかけ、守備の統率を図った。また、GK西川周作は、「最悪の状況に備えていた」と、FKでのプレー再開を想定し、壁をどう作るかなど指示を出していた。しかし、どこか慌ただしい雰囲気がチームの中にはあった。
その後、0ー0で迎えた後半21分、相手が右CKを獲得すると、FW山田寛人のヘディングシュートが味方に当たり、こぼれたところをDF丸橋祐介が振り抜く。ここはDF岩波拓也やGK西川周作も咄嗟に足を出したが、ゴール右脇へと吸い込まれ、相手に先制点を奪われた。