【J1分析】浦和の連勝は3でストップ(1)浦和の「光明と課題」34歳で500試合出場GK・西川の冷静な対応の画像
J500試合出場を果たした西川周作は日本代表にも復帰 写真/JFA

■4月18日/Jリーグ第10節 C大阪―浦和レッズ(ヤンマー)

 セレッソ大阪との試合で先発した浦和レッズのGK西川周作が、J1通算500試合出場を達成した。500試合出場達成者は史上9人目の記録で、GKとしては3人目の達成となった。また、同じ浦和の選手として達成したのは、山田暢久、阿部勇樹に続いて3人目となる。

 西川は大分トリニータ下部組織の出身。2005年にトップチーム昇格すると、プロ1年目の第13節の横浜Fマリノス戦でJ1初出場を果たしたが、そのデビューは異例だった。西川は、0-1で迎えた後半35分、相手ゴールまでおよそ30メートルの位置からのFKの際にキッカーを務めた。キック能力の高さを評価されての起用だったが、これはGKのデビュー戦において、直接FKからシュートを狙った事例としては、史上唯一の出来事。

 当時の西川は、「芝が濡れていたので、グラウンダーで蹴れば相手GKはキャッチできないはず」と狙いを定めたが、枠を捉えることができなかった。この試合では、その後に失点し、0-2で敗れたが、GKとしては異例の見せ場をつくった。

 大分に5年間在籍した後、2010年からはサンフレッチェ広島へ移籍。広島でもレギュラーをつかみ、4シーズンをプレーした。そして、2014年に浦和へ移り、長年、不動の守護神として活躍した。今シーズンでプロ17年目を迎えた西川は、過去16シーズンのうち10シーズンで全試合出場を果たしている。プロとしてデビューしてから、ほとんどの時間をピッチの上で過ごした計算になる。34歳での500試合出場達成は、2016年に達成した阿部を抜いて、歴代最年少記録となる。プロ17年目で偉業を達成した。

 今年は、およそ3年ぶりに日本代表にも復帰。直近の試合では、正確なロングフィードや足元の技術がクローズアップされるなど、ベテランの存在感は、ここ最近の浦和の復調にも影響を与えている。

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