◼︎VAR介入後も動じなかった西川

 今節では、後半に入ってから2度、VARが介入し、合計でおよそ10分にわたって試合が中断した。

 後半7分には、FW武藤雄樹がドリブルで仕掛けた場面で、相手のペナルティーエリア内で相手選手のハンドがあったかどうかを確認したが、ハンドの判定には至らなかった。続く14分、今度は自陣エリア内で相手のシュートがMF小泉佳穂の腕に当たったが、VARで確認した結果、ここもハンドはなかったと判断された。

 連続してのVARの介入で試合が中断され、チームの集中力をどう保つかが課題として浮き彫りになった。しかし、そんな場面でもベテランの西川は冷静に対応していた。主審が映像を確認している最中にも、西川は次の展開に備えて、相手にFKが与えられた場合、壁をどう作るかなど、浦和の選手たちに率先して指示を出していた。

 そのシーンでの対応について、西川は「最悪の想定をして体を動かしたり、気持ちの面で準備をしていた。VARの判定については、相手選手も浦和の選手も、少し困惑した姿は見られたと思う。VARでは間が入ることを想定しながら、これからはしっかり戦っていきたい」と、今後の課題もあわせながら振り返った。

 500試合出場という節目を勝利や無失点で飾れなかったものの、チームがここからまた上昇するためにも、ベテランの西川は必要不可欠な存在だ。

 

■試合結果

セレッソ大阪 1ー0 浦和レッズ

■得点

66分 丸橋祐介(セレッソ大阪)

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4