【CL分析】「早すぎた先制点」の呪い!マンCがドルトムントに逆転勝ちでベスト4の画像
フィル・フォーデンはゴール後にグアルディオラ監督のもとに駆け寄る 写真:ロイター/アフロ

UEFAチャンピオンズリーグ 準々決勝 2ndレグ ドルトムントvsマンチェスター・シティ 2021年4月14日(日本時間28:00キックオフ)】

 ハーランドとフォーデンという20歳の選手たちが才能を見せつけたこの試合は、トータルスコアでの一喜一憂、そして最後にアウェイゴールの重み、とこれぞチャンピオンズリーグという魅力に溢れた展開となった。

 そして、この試合を左右したのは、サッカーでたまに聞かれる『早すぎた先制ゴール』という不思議な言葉だった。

 立ち上がり、1stレグを2-1で勝利しているシティは静かな試合になることを望んでいるようだった。

 ドルトムントがディフェンスラインでボールを持った時にはリヤド・マフレズとフィル・フォーデンの両翼が一応プレッシャーをかけはするものの、ケビン・デ・ブライネを最前線に配し4-5の2ラインをしっかり作って守備にあたった。

 しかし、どれだけしっかり守備陣形を整えてもアーリング・ハーランドが規格外の強さと速さで脅威となった。

 15分、センターサークル手前からエムレ・ジャンが大きく縦に蹴ると、ハーランドがそれをペナルティエリア内でキープすることに成功。駆け上がってきたマハムード・ダフードの強烈なシュートはブロックされたものの、こぼれ球をジュード・ベリンガムがコントロールショット。トータルスコアを2-2とし、アウェイゴールで上回ったドルトムントが勝ち抜けに近づいた。

 しかし、結果的にこのゴールは「早すぎた」。

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