■4月7日/Jリーグ第8節 清水エスパルス―浦和レッズ(アイスタ)
清水エスパルスと対戦した浦和レッズは、2-0で勝利し、今シーズン初の2連勝となった。開幕の序盤こそ出遅れたが、下位に沈んでいたチームも10位まで浮上した。今シーズンから就任したリカルド・ロドリゲス監督の戦術も徐々にチームに浸透してきた印象だ。
浦和は、4月3日に行われたJ1第7節の鹿島戦では、元来、リカルド監督が好んで使用していた4-2-3-1のシステムではなく、“新システム”の4-1-4-1の布陣を採用した。
好調だった鹿島戦の結果を受けて、清水戦でもこのフォーメーションを継続。前節から中3日というスケジュールだったが、先発メンバーもベンチ入りメンバーもすべて同じ選手を起用した。
前半は浦和がペースを握った。パス回しやコンビネーションにも安定感があり、「ビルドアップを丁寧に行う」という、キャンプから意識して積み上げてきたスタイルを発揮。前節から1トップに起用されたFW武藤雄樹は、今節でも2列目に下がる動きを見せるなど、浦和がほとんどの時間帯で中盤を支配していた。前半40分には、DF山中亮輔が左CKからクロスを送ると、DF岩波拓也が頭で押し込んで、1-0で前半を折り返した。
後半は相手の個人技やスピードに苦戦するシーンも見られたが、GK西川周作が好セーブを見せるなど、ピンチはほとんどなかった。そんな中、浦和のリカルド監督は、残り15分でシステムを4-4-2に変更。後半45分、スルーパスを受けた途中出場のMF伊藤敦樹が左サイドからゴール中央に折り返すと、同じく途中出場のFW杉本健勇が右足でボレーシュートを放ち、2-0で勝利した。今シーズン初の連勝となった浦和の戦績は3勝2分3敗となり、順位も10位にまで浮上した。