■「細かいすり合わせやコンビネーションは2週間あればできる、と、森保監督は思っている」
―オリンピックまではあと4か月です。試合が29日を除くと、4試合ぐらい直前に組まれています。それで本番ということになりますが、これからをどういう風に考えればいいのでしょうか。
大住「メンバー発表をお楽しみに、って感じだね」
後藤「たぶん、森保一監督としては直前までメンバーを決めないで、6月の2試合があって、それを見てから最後の7月の試合の直前でメンバー発表になり、そこからチーム作りをするんじゃないかな」
大住「オリンピックの場合は少し早くなかったっけ?」
後藤「そうだっけ?」
大住「確か日本の選手団を決めなくちゃいけないから、すごく早かったような気がするな。ワールドカップと違うよね? JOCの選手団の構成を決めたり、結団式とかやらないといけないし。それからユニホームを作んなきゃいけないから。そういう問題で結構早いんだと思う。
なんて言うかな、この年代のチーム作りはずーっと長い期間をかけてやってきている。去年は1月にU-23のアジア選手兼に出場しただけで、できなかったけど。でも、ずっとやってきているんだよね。だから、今更チームづくりが進んでいませんね、みたいな話ではなくて、最後の仕上げというか、メンバーを揃えて、最後にワッとやるしかない。やるべき事はみんなわかっているし」
後藤「最後の細かいすり合わせとか、コンビネーションは2週間あればできるよ、と、森保監督は思っている。みんなそれを心配しているけど、そんな事は最後にやればできる。やろうとしても、メンバーが決まっていないんだし」
大住「この年代の選手は急激に伸びたり急激に調子悪くなったりするからね。それをちゃんと捉えて使わないと。ものすごい期待して才能もある選手が、最近まったくダメ、みたいなね。そんな選手を選んじゃうと結構お荷物になっちゃうんだよね」
後藤「あとはヨーロッパのクラブとかと交渉しないといけないしね。オーバーエイジで長谷部誠を呼ぶにしろ、遠藤航を呼ぶにしても、向こうは嫌だって言うだろうし」
大住「オリンピック直前に移籍が決まる選手もいるかもしれないしね」
後藤「だから、直前まではやろうと思ってもできないよ。全部が国内組とかそんな国だったら他のやり方があると思うけど。それこそオリンピックチームをJリーグに入れて試合を組ませるとか。そんな極端な方法だって、国の体制によってはあり得るんだけどね」
―オーバーエイジの話も全然出てきませんね。いろいろ考えているだろうけど。
大住「オーバーエイジは、本人の意思と交渉次第だから。最後までは揉めるんじゃないかな」
後藤「人事問題は、最後まで秘密を貫かないと色々と問題が起きる」
大住「それに、良いよって言っていても、クラブの事情で別の選手は放出しちゃうから、開幕の時には万全なコンディションにしておきたいからダメ、っていうのもあるしね」
後藤「国内のクラブでさえ、出すのは嫌だって揉めたことがあったからね」