■「29日の試合が楽しみになった」

―五輪でのメダルというのは遠いですか?

大住「それは大変だよ」

後藤「けど、相手だってそうだからさ。ヨーロッパのチームがアンダー24を万全にするかって言えば絶対にありえない。ユーロに出た選手は絶対に来られないわけだしね」

―しかし、やりながら強くなりますからね。ヨーロッパのチームは。

大住「でもアルゼンチンほどの堅固さはない気がするけどね。付け入る隙はヨーロッパのほうがある気がする」

後藤「本気度がまるで低いんだから」

大住「今日のアルゼンチン、後半はシュートゼロって言ったって、試合をコントロールしていたのはアルゼンチンだったからね」

後藤「そうそう。本人たちが、後半はこうしようと思ったから、そうなっているだけ。得失点差を考えて、今日の相手には4点を取らなきゃ、って思っていたら、しっかりと4点を取っただろうし」

大住「うん、取りに来る。まあ、バーに2回当たったけどね」

後藤「最初の7番が走りこんできて、バーに当てたのはすごかったね」

大住「すごかった」

―では、アルゼンチンは非常に良い相手でしたね?

大住「選手としてはコテンパンにやられてというか、自分のプレーが全然できなかった、チームとしても全然できなかったって言う意識だと思う。そうじゃないと困るんだけどね。

 それでどういう反発力があるのか。中2日だから、練習なんてできるわけがないんだから、意識とか、互いに話し合って、何が変えられるか。その点は楽しみだし。ダイヤモンドサッカーじゃないけど、『岡野さん、後半戦が楽しみになりましたね』って感じかな」

後藤「ははは。26日が前半、29日が後半」

―29日が楽しみという事ですね?

大住「そう。後半戦が楽しみ、と言う感じで」

後藤「試合後、ミックスゾーンのほうの会見は見た?」

大住「見てない」

後藤「最初に久保建英が出てきて、自分たちの距離感がどうで、だからアルゼンチンがこうした、っていう話をしていた。後半はアルゼンチンがどういう風に守ってきたとか、いろいろ分析して。そういうことをきちんと、あの選手は言葉にできる。今頃はチームの中で、いろいろと喋っているはずだよ」

大住「それがちゃんと活きて欲しいよね。こういう状況は練習で変えられないからね」

後藤「オリンピック本番も、そういう状況が続くわけだからね」

大住「それを想定して、この日程を組んでいるわけで。中2日で移動あり」

後藤「しかも本番は猛暑の中で、昼間の試合になるんでしょ?」

大住「そうそう、時間が早いんだよね」

後藤「とんでもないよね」

大住「カタールからスタジアム冷房装置を取り寄せないと」

後藤「カタールの冷房も日本の猛暑じゃ壊れちゃうよ」

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