トゥヘル監督の就任でチェルシーは【3-4-2-1】を使用するようになった。ヴェルナーは1トップあるいは2シャドーの一角で起用されている。右利きのヴェルナーは、中央から左サイドに流れる癖がある。カットインシューターであり、左サイドであれば多くの選択肢を持ちながらプレーできるからだ。

 しかしながらトゥヘル監督の下では、チェルシーの選手たちは適したポジション取りを求められる。選手の配置と適正をうまく組み分けながら相手の穴を突いていくためだ。

「ベンチから誰かがドイツ語で叫んでくれるのは大きい。トゥヘルは素晴らしい人だし、良いアイデアを持っている。これからトレーニングを重ねていけば、僕たちはもっと良くなるはずだ」

 そう語るヴェルナーの活躍は、今後のフットボールの展開に大きな影響を与えるだろう。ウィング的に、ではなく、シャドー的に。ヴェルナーが、これからの新たな道をつくるかも知れない。

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