■2年連続のJ2降格で訪れた”幸福な関係”
J1でのプレーを選択した江坂は、18年は柏レイソルに移籍する。背番号10を背負ったこの年も33試合出場9得点と気を吐いたが、またしてもチームがJ2降格。江坂にとっては2年連続降格という重い結果を突き付けられ、19年シーズンは久しぶりにJ2でプレーする。
江坂といえば、昨年のオルンガとの強力な前線コンビの印象が強いが、オルンガが移籍してきたのは2018年で、2019年にJ2でオルンガは27得点を奪う。2020年にJ1で開花した江坂とオルンガの幸福な関係はJ2で培ったものだから、人生、何が起きるか分からない。
「ミカ(オルンガ)は、自分(江坂)がボールを持ったら一番最初に動いてくれますし、動きの質もいい」
オルンガの活躍を導き、さらに導かれるように、この年の江坂の成績は9ゴール10アシスト。この数字が積みかなさると同時に、日本代表選出の現実味は強まっていった。