■チーム得点の38.2%を占める決定力

 流通経済大学を卒業した江坂は、2015年にザスパクサツ群馬に入団した。振り出しはJ2。しかも、卒業直前まで進路が決まらなかったというから、決して順調な滑り出しではなかった。

 しかし、プロ1年目でいきなり才能を発揮する。群馬で42試合に出場し、13得点を奪ってみせたのだ。この年の群馬は、22チームで争ったJ2リーグで18位。しかも、チーム総得点数は「34」だったから、江坂がチームの得点の38.2%を占めたことになる。低迷したチームを新人・江坂がけん引したのだ。

 その輝かしい成績を、J1チームが黙って見逃すわけがなかった。2016年に当時J1だった大宮アルディージャのオファーを受けて完全移籍。プロ2年目、そして初めてのJ1シーズンは、31試合出場8得点。翌17年シーズンも34試合出場7得点とJ1の舞台でやれることを証明したが、17年に大宮がJ2降格してしまう。

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