■前線に攻め上がる角度とタイミング

 昨シーズンの川崎フロンターレは、Jリーグ史上最多となる88得点を奪った。その中で山根の記録はは4得点6アシストである。2列目のサイドの選手ではなく、サイドバックとしてこの数字は誇るべきものだ。ちなみに、同じく今回の代表に選出された坂元達裕(C大阪)の昨年の記録は、2得点8アシスト。坂本の数字もスゴいが、だからこそ山根のスゴさが際立つ。

 だが、山根の攻撃センスは実は数字では表せない。最後尾からのビルドアップ能力に長けており、川崎の強力なポゼッションを支えている。さらに、機を見て前線に攻め上がるのだが、そのタイミングや目指す角度が抜群に素晴らしいのだ。

 昨年の川崎の試合を見て、”あの「13番」は誰だ⁉”と思った記憶はないだろうか。

※その2に続く
PHOTO GALLERY ■【画像】山根視来のプレー写真全8枚■
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