J1リーグ第4節 ヴィッセル神戸ー名古屋グランパス
3月13日(土)|18:00 ノエビアスタジアム神戸
まだリーグ第4節ではあるが、3位と4位による上位対決だ。王者・川崎フロンターレへ挑戦する資格を懸けた一戦と言ってもいい。
驚異的な強さを誇った昨季の川崎に、シーズン初黒星をつけたのが名古屋グランパスだった。第12節、得意パターンの「ウノ・ゼロ」で勝ち点3をもぎ取ったのだ。その4日後、川崎に連敗の恐怖を味わわせたのがヴィッセル神戸だった。追いつかれて2-2で引き分けたが、前半だけで2点を奪い、残り15分まではリードしていた。2週間後の再戦でも、残り7分からまさかの逆転を食らったが、やはり川崎を苦しめていたのだ。
3位で昨季を終えた名古屋は、積極的な補強に動いた。日本代表経験者らを迎えて、チームをさらに強大に進化させることを狙った。
対照的に、毎年ビッグネームを獲得してきた神戸はおとなしかった。トルステン・フィンク前監督の下で複数を使い分けたフォーメーションも、今季は4-4-2で通している。求めてきたボール保持率をさらに高めるチームの姿は、深化への欲求を感じさせる。
今季も強さを見せつけている川崎を引きずり下ろし、さらなる高みに上るために――。まずは今節、目の前のライバルを乗り越えていく。