【EL分析】マンチェスター・ユナイテッド対ACミラン「復活の名門」対決「一瞬の攻防」の画像
ACミランが土壇場でシモン・ケアーのゴールで同点に追いつく 写真:ロイター/アフロ

UEFAヨーロッパリーグ ラウンド32 1stレグ マンチェスター・ユナイテッドvsACミラン 2021年3月11日(日本時間26:55キックオフ)】

 昨シーズンの後半から強さを取り戻した名門同士がヨーロッパリーグの舞台で激突した。

 この日のユナイテッドはちぐはぐだった。パスの精度が低く、前線の動き出しを活かす攻撃を見せられなかっただけでなく、守備でもプレスがうまくかからなかった。

 守備が後手に回った最大の原因は、スコット・マクトミネイとコンビを組むのがフレッジではなくネマニャ・マティッチだったことだ。フレッジは中央からの攻撃の芽を摘むべく要所要所に動き回って相手の攻撃パターンをサイドへと限定させるが、マティッチは様子を窺いながらバランスをとろうとする保守的なスタイルのため、ミランは選択肢を複数持ちながらボールを進めることができた。

 後手に回るユナイテッドだったが、フランク・ケシエのゴールがVARによってハンドと判定され取り消される幸運にも恵まれた。ネットを揺らされたユナイテッドの選手たちは誰もハンドをアピールしていなかったが、VARに助けられた。

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