■21本のシュートを浴びながらも1失点でしのぐ
前述のディアロが突破した場面の後、ポチェッティーノ監督は右サイドにいたディ・マリアを逆サイドへと動かした。守備からの切り替え時にキープ力あるディ・マリアとの連係が活き、左サイドはより安定感が増した。
67%のボール保持率を許して21本のシュートを受けながら、メッシのスーパーゴール1点に抑えて引き分け。主審がPSGの8強進出を告げる笛を吹いたのは、ディアロがクリアボールを蹴った直後のことだった。
好セーブを連発し、メッシのPKも止めたナバスは、この試合のMVPに選ばれた。PSGの全選手が、素晴らしい集中力を披露した。その上でポチェッティーノ監督は「後半はより戦えるようになった」と、交代選手も大いに活躍したチーム全体を称えるのだ。
初戦を4-0でものにしながら、第2戦でバルサのホームで1-6と大逆転負けを喫した4年前の呪いは解いた。「周囲が過去の話をあまりにするのは、精神的な試練だった」。そう語るポチェッティーノ監督にも、CLでは2年前の決勝で敗れた傷が残っている。昨季決勝で同じ痛みを味わったPSGとともに、シーズン途中からの参戦ではあるが、美しい幕引きのストーリーを目指してリベンジの旅路を歩み続ける。
■結果
パリ・サンジェルマン 1-1(2戦合計5-2) バルセロナ
■得点
31分 キリアン・ムバッペ(PSG=PK)
37分 リオネル・メッシ(バルセロナ)