■すでに“貯金”は増えつつある

 そして、川崎というチームは、毎年のように新しく入った選手がすぐに馴染めるのが特徴だ。たとえば、守田英正が最初にリーグ戦に登場した時には、「大丈夫なんだろうか?」と思ったものだったが、守田はたちまちチームに欠かせない選手となり、日本代表に招集されるまでになった。昨年加入した山根も瞬く間にチームに溶け込んでいった。

 今シーズンも、いずれ新しく加わった選手がチームに欠かせないピースとなり、選手層はさらに厚くなっていくのだろう。

 また、今シーズンのACLのグループリーグが集中開催となったことによって負担は多少とも減った。グループリーグは4月21日から5月7日にかけて行われるが(開催地は未定)、その前後を含めて4週間くらいの時期さえ乗り切れば、その後はJリーグに集中できる。ミッドウィークの海外遠征を3度繰り返すよりも、1度の遠征で済めば負担は減る。しかも、6月に入れば通常より長い代表ウィークがあるので、そこでリセットもできるのだ。

 厳しい日程となる4〜5月を乗り切るための必要条件は、それまでになるべく多くの勝点を確保して、いわゆる“貯金”をしておくことだが、実際、川崎はすでに3試合を終えて勝点9を奪って、他チームに対して差を付けつつある。例年、スタートダッシュは得意でない川崎(昨シーズンも、2月の開幕戦はサガン鳥栖と対戦して引き分けに終わっている)だが、今シーズンは開幕から絶好調だ。

 ACLの負担は確かに大きいから、昨年のような大差になるとは思えないが、それでもやはり僕は今シーズンも川崎の優勝の可能性が大きいと思う。それがいくら「不都合な真実」だったとしてもだ……。

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