日本代表のゴールマウスを守り、今季、Jに帰ってきた男の新たな挑戦が発表された。
日本プロサッカー選手会(JPFA)が、 清水エスパルスの権田修一(32)が旗振り役となって、『ONE-GK』(ワンゴールキーパー)というプロジェクトを立ち上げたことを発表したのだ。
ゴールキーパーというポジションの更なる普及、理解の促進を目的に、現役GK選手らと様々な活動をしていくことをコンセプトにしたプロジェクトの『ONE-GK』には、
《「オンリーワン」「スペシャルワン」のポジションであるGK選手がクラブを越えて一丸となる。ONEのOは「ゼロ」の意味も持たせ、無失点を目指す、輪になる》
という意味が込められている。
権田選手は21年シーズンに、ポルトガル1部の『ポルティモネンセSC』から日本の清水エスパルスに期限付き移籍で入団。昨年12月28日のオンライン記者会見では、Jリーグのゴールキーパーは、ブラジル選手をはじめ外国籍選手とコミュニケーションを取れる選手が少ないという欠点を指摘し、
「僕自身はポルトガル語を少しだけですが、試合中の言葉は覚えられたので、いろんな選手とコミュニケーションを取れるのかなと思っています」
と、意気込みを語っていたのは記憶に新しい。
また、15年に『サッカーGKの教科書』(実業之日本社)というレッスン本を出したこともあり、日本のGKについて、これまでも真剣に取り組んできたことがうかがえる。