■「マリノスにしてはミスの多いゲームだった」
後藤「あれはすごく動きが単純化されて、整理されていて、運動量をそれほど増やさないで済むという利点はあるんだろうけど、面白みがなくなったというか、相手に全部掴まれちゃうなっていう気がした。大住さんはどう思いますか?」
大住「うん、そうだよね。岩田智輝が全然活きてないよね。もうちょっと去年みたいな、両方が変わりばんことか、時々一緒にとか。そういうほうが岩田も前に出る力はあるはずなんだけど」
後藤「やろうと思ってできなかったのか、ある程度整理しようと思ってああしたのかは分からないけど」
大住「意図的にその形でやろうとしていたみたいね」
後藤「あれで十分力が発揮されれば、安定はするような気はするんですけどね」
大住「そうかもしれない。たしかに運動量は少ない」
後藤「けど、あれじゃあ川崎のような相手には脅威は与えられないなって」
大住「昨日は特にミスが多すぎた。マリノスにしては、たとえば20メートルのパスが1メートルずれるとかね。ティーラトンもミスパスが目立ったし、あれではどういうサッカーだってできない。どんな戦術を考えたって。去年のような精度のプレーが、昨日のようなやり方の中で、どうなるのかということでしょうね」
後藤「去年の場合は過密日程もあって、運動量が足りなかったとか、ケガ人が多かったとか、いろんな要因があった訳だけど、そのへんが整理されて良くなっているのかな、って言う気もしたんだよね」
大住「でも、アンジェ・ポステコグルー監督にしてはちょっと、前進じゃなくて後退したかなって感じもする」
後藤「なんか穴をふさいだって感じ。相手が川崎じゃなかったらどうなるかというのもあるし、もう少しコンディションが上がってきたら、という気もするし。もうちょっと見たいかな」