■2月27日/J1第1節 浦和レッズ―FC東京(埼玉スタジアム)
ピッチで躍動した姿を見せた90分間だった。FC東京を埼玉スタジアムに迎えた、2021シーズンのJ1開幕戦。優勝を狙うと公言する青赤のチームに対し、ボールを支配して押し込んだ展開を見せた。
「試合を支配できた」
「勝点3を取れなくて残念でした。それにふさわしい内容」
「選手たちのパフォーマンスには満足しています」
試合後にリカルド・ロドリゲス監督が話したこの言葉に、強がりは一切なかった。終了のホイッスルが鳴ったあとにサポーター席から発生したリズミカルな拍手は、今後の躍進に対する期待の表れだっただろう。
浦和は直近2シーズンを2ケタ順位で終えている。2019年は14位、2020年は10位。その低迷を払拭する今シーズンは、J2徳島からリカルド・ロドリゲス監督を招聘して迎えた。3年計画の2年目。計画初年度にいきなりつまずいたこのチームにとって、監督人事も選手補強もらしくないものだった。