この男こそが“メッシ2世”か――。2月20日に行われたブンデスリーガ第22節、ボルシア・ドルトムント対FCシャルケ04。伝統のダービーでライバルを粉砕したのは、やはりと言うべきか、規格外のノルウェー代表FWだった。
その3分前にジェイドン・サンチョが先制して間もない前半終了間際のこと。ボックス内で待ち構えていたアーリング・ブラウト・ハーランドは、左のサンチョからのクロスをジャンピング・ボレー。全盛期のズラタン・イブラヒモビッチを彷彿とさせる豪快なシュートで、最下位に喘ぐシャルケに追い打ちをかけた。現地『ビルト』紙は「エア・ジョーダンのようだ」と、驚異的なジャンプ力を伝説的な元NBA選手、マイケル・ジョーダンのそれになぞらえている。
試合中、ボックスの手前で絶妙なトラップやポストプレーを披露し、ライバルを翻弄し続けた“モンスター”は、3-0で迎えた79分にもゴールを決め、瀕死のシャルケに止めを刺した。ジュード・ベリンガムの右からのグラウンダーのクロスを、今度はシンプルにファーで合わせる。