2021年のJリーグがいよいよ幕を開ける。本稿では新たなシーズンに挑むJ1各チームの注目選手を2名ずつピックアップ。チームとしてのポイントも紹介する。ニュースターの誕生を期待したい。
◎横浜FC
昨年は15位という成績に終わったが、本来の残留圏で終われたということだけでなく、1年間堂々と戦ったことが大きなプラスだった。熾烈な残留争い、というものが存在しなかったことで、J2から戦い方を継続させてチームをJ1に順応させることができたことは、4チームが降格となる今年を生き抜くうえで大きな力になるに違いない。
三浦知良や中村俊輔ら、大ベテラン勢が注目を集めることが多い横浜FCだが、まだまだ負けない、という姿勢を示し続ける彼らの存在は、チーム全体が若手特有の活き活きとした雰囲気を保って成長し続けることに繋がっている。
新加入の高橋秀人、伊藤翔、渡邉千真らも、他のチームであればベテランと呼ばれ若手の手本としての役割を担う選手たちだ。しかし、横浜FCというチームであれば若手と共に成長していく存在になれる。お手本として落ち着くのではなく、共により上のレベルを目指し、再びの全盛期を迎える。それは両者にとって良い刺激であり、レベルアップの好循環を生む。
若手とベテランの融合、という言葉を体現するチームは、文字通り一丸となってJ1定着を目指す。