■長谷川は公式戦出場なしからの再出発
町田の新加入選手では、長谷川・アーリアジャスールにも注目だ。
FC東京、セレッソ大阪、レアル・サラゴサ(スペイン2部)でポポヴィッチ監督に師事したMFは、指揮官の哲学を熟知する。ピッチ上のリーダーとなれる存在だ。
長谷川は複数のポジションに適応する。ポポヴィッチ監督が昨季と同じ4-4-2をベースとするなら、ダブルボランチとサイドハーフを兼務することになるだろうか。攻撃を支えてきた平戸太貴とのコンビネーションは楽しみで、長谷川がいることで選手交代をせずにシステムを変えることもできる。戦略の幅が広がるのだ。
18年から在籍した名古屋では、19年に30試合3得点の数字を残した。しかし、20年は1月に骨折をした影響で、公式戦の出場がなかった。07年のプロ入り以来初めてのことだった。
恩師のもとで捲土重来を期す今シーズンは、自身のキャリアにとっても大切な意味を持つ。上位進出を視野に入れる町田の今シーズンに、32歳の新たなチャレンジが重なる。