■6試合連続弾を含む18発のディサロは清水へ

 2人目はディサロ・燦・シルヴァーノギラヴァンツ北九州清水エスパルス)だ。

 19年に当時J3の北九州に入団したディサロは、チーム2位の7得点を記録した。チームがJ2に昇格した20年は、スーパーサブからスタートする。開幕から7節までは途中出場だったが、その7節から出場した試合で6試合連続ゴールを叩き出すと、好調なチームで2トップの一角をつかみ取る。町野修斗(今季から湘南ベルマーレへ移籍)との2トップは、シーズン前半戦のベストデュオと言っても差し支えなかっただろう。

 シーズン後半戦はチームが不振に陥り、ディサロもケガで先発を外れる時期を経験した。それでも、最終的にランキング2位の18ゴールでフィニッシュした。

 新天地の清水では、ミゲル・アンヘル・ロティーナのもとでプレーする。守備組織の構築に定評のあるスペイン人指揮官のもとには、昨季10得点のカルリーニョス・ジュニオ、新加入のチアゴ・サンタナ、湘南から移籍の指宿洋史らのアタッカー陣が揃った。

 ロティーナ新監野最初の仕事は、昨季70失点を献上したディフェンスの立て直しになるだろう。アタッカー陣にも守備のタスクが明確に課せられていくなかで、ディサロがどんなプレーを見せるのかは興味深い。左利きでありながら右足のシュートも強烈で、的確なポジショニングからヘディングシュートも決めて見せる。相手守備陣との駆け引きから、背後を巧みに突いていく動き出しにも定評がある。

 北九州では途中出場からも結果を残してきた。24歳の愛称レレに注目だ。

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