J2移籍前線沸騰!(2)「2年かけてJ1」渡邉晋監督とリスタートの山口と長崎、新潟、大宮には朗報!!【J2のミカタ特別編~21年「J1昇格」への選手補強査定<6>】の画像
渡邉晋監督(レノファ山口FC)    写真:アフロ
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■「2年かけてJ1に」と渡邉新監督

 レノファ山口FC霜田正浩監督がチームを去り、渡邉晋監督が新たに着任した。2014年から19年までベガルタ仙台を率いた指揮官のもとで、昨シーズン最下位に終わったチームは再建へ乗り出した。

 ボランチとして41試合に出場した高宇洋、9得点のイウリらがチームを去ったが、経験豊富な選手を多数獲得した。渡邉監督指揮下の仙台でプレーしたGK関憲太郎、仙台やヴィッセル神戸でプレーしてきたCB渡部博文横浜FCでJ1、J2に300試合以上出場してきたセントラルMF佐藤謙介、中盤の様々なポジションをこなす澤井直人東京ヴェルディから加入)らが加わっている。

 また、18年と19年に在籍したMF高木大輔が、ガンバ大阪から完全移籍で復帰している。昨シーズンは育成型期限付き移籍だったMF川井歩とMF田中陸が、そろって完全移籍に移行したのもプラス材料にあげられる。

【補強充実度】  A 

経験のある選手を中心に、チームに安定感をもたらせる選手を揃えた。渡邉監督を招へいも含めて、クラブの規模を考えれば評価に値する補強だろう。

【J1昇格本気度】  C 

最下位からの再出発ということもあり、渡邉監督は「2年かけてJ1に昇格したい」と話す。いきなり「昇格を目ざす」と言うよりもはるかに現実的で、21年は土台作りの位置づけとして「C」とした。

【J1昇格可能性】  C 

本気度と同じ理由で。16位から2位に躍り出た昨年の福岡のようなケースもあるが、今シーズンはJ2残留争いに巻き込まれないことを、最大のターゲットとするべきだろう。

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