■「史上最も高レベルだった一戦」

―最後に今年の一番印象に残っている試合を教えてください。

大住「ぼくは2月の横浜F・マリノスが、オーストラリアのシドニーFCとやったACLの試合。これはすごいと思ったね。後藤さんは覚えていない?」(※4-0でマリノスが勝利。オナイウ阿道と仲川遥人がそれぞれ2ゴール)

後藤「覚えてるよ。これは今年のACLは圧勝だな、って思ったよ」

大住「日本のクラブチームが見せたパフォーマンスの中で、史上最もレベルが高かったんじゃないかな」

後藤「相手はなんにもできなかったね。2月はさ、どこのチームにもそうだったじゃない」

大住「良かったよね。それで、ああいうシーズンが来るのかと思ったら全然ね。その直後にクローズだからね。だからマリノスのあのサッカーを、アジアの舞台で週に1試合くらいのペースで、もしできていたら、ちょっと違っていたんじゃないかなとは思うよね」

後藤「まあ、マリノスのような、ああいう試合を連戦でやるのは無理だよね。それとピッチ状態が良くないとね」

―後藤さんはいかかですか? 

後藤「これはね、プレミアリーグ関東の横浜ダービーが面白かった。(※10月3日の高円宮杯アンダー18プレミアリーグ2020関東の第4節。横浜FCユース対横浜マリノスユース。2-2のドロー)

 最終盤でバカバカを両方が点を取りあってね。中川敦瑛って言う、横浜FCのユースにすごい選手がいるんですよ。彼が不思議な選手でね、試合の80なん分とか90なん分とかに、突然ドリブルで点を取ってたりするんですよ。それが炸裂したんだよね。その試合を思い出したかな」

 新たな年、サッカーは人々に何を見せてくれるのだろうかーー。

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