■「ひとつズレるとガタガタになっちゃう」
―それと、横浜F・マリノスですが。
大住「神戸もそうだけど、試合によってものすごくアップダウンがあるんだよね。それで、横浜F・マリノスのようなチームは本当に、どこかひとつがズレるとガタガタになっちゃうね。高度に組み上げられたチームというか、パスがピピピピッと回ってさ、それでみんながきちっと受けてきちっと捌いて動いていって。それがひとつでも食い違うと、何も機能しなくなっちゃう」
後藤「でも、十分に機能してチャンスを4回も作ったのに、1点しか入らなかったからね」
大住「まあね。ちょっとマルコス・ジュニオールが不調だったよね」
後藤「神戸だってドウグラスが好調だったら絶対に勝てたよね。最後はパスしちゃったもんな」
大住「疲れ切っていたね」
後藤「そう。自信失って、疲れ切っていて。お前は日本人かって。あんなことを日本人選手がやれば、ほら日本人が……、日本の教育は……、草食でダメ……だみたいなこと言われちゃうよ」
大住「草食というより、農耕民族でしょ?」
後藤「そう、農耕民族だ。けど別にブラジル人だって狩猟していないし、ヨーロッパ人だって1万年以上前から農耕民族だけどね」