■「広島は残念だったね」
―ベストチーム、もしくは印象に残ったチームはどこでしょうか?
後藤「ベストチームは川崎以外ありえないじゃない」
大住「川崎抜きにして?」
後藤「じゃあ川崎抜きで」
大住「川崎抜きなら、面白いリーグだよね。なんかマラソンでひとりがビューッと走って行っちゃって、残りの俺たちで争おうぜって言う感じだよね」
後藤「2位グループがけん制に入った形だよ」
大住「そうそう。ただサガン鳥栖なんかは伸びたような感じはするね。やっぱり若い選手を思いっきり使って、非常に良いサッカーをやっている。
ちょっと残念だったのはサンフレッチェ広島で、リーグ序盤はかなり突っ走っていたんだけど、選手層が薄いというのがあって、夏場あたりから調子が落ちて、選手を代えると力が落ちるというのがあったかな。普通のリーグだったら、去年みたいな一週1節のリーグだったら、サンフレッチェは最後まで優勝争いに加わっていられたんじゃないかなって思うんだけど。
そういう風に、コロナの影響が、いろんなところにプラスに出たりマイナスに出たり、そんな印象はありますけどね」
後藤「あと、間違いなく改善したのは鹿島アントラーズだよね。最初のころの鹿島だと、今年は落っこちないけども一体どうなっちゃうんだと思っていたら、最後は本当に強くなっていたよね」
大住「あれは普通の年だったら、第10節くらいで監督解任だよね」
後藤「そうそう」
大住「それをしなくて済んで、結果的にそれがチームの成長につながったというのは、ラッキーだった」
後藤「今年は、本当に鹿島の場合は気の毒だったからね。昨シーズンは元日まで試合をやって、ACLのプレーオフがあって。ほとんど準備期間なしになっちゃったし。選手は変わるわ、監督は変わるわで、それで準備期間なしで試合をやらされていたから、悪いのは当然だと思ったけど。そんな中でなんとか修正してきたのは、さすが鹿島だよね」