―優勝までは2、3年間かかりそうですか?
後藤「来年すぐにかどうかはわからないけど……たとえば、今の話で絡めて言うならば、ディエゴ・オリヴェイラと永井謙佑が元気なうちに、若い選手が育ってくれば、来年の優勝もあり得ない話ではないと思う。
やっぱり原大智とかもさ、今年の前半までは、出てくるとちょっとアレ、という感じだったけど、後半には、グイグイグイというドリブルとか、いきなり変な角度からクロス入れてきたり、こんなこともできるんだと思わせる、すごく面白い選手になっていたからね」
大住「ACLではすごく活躍していたしね」
後藤「そうそう。背が大きい割には足元が上手いしね。面白い選手だよ」
―もっと小柄だったそうですね。
後藤「昔は背が小さかったんだって。最初にユースの試合で見かけた時は、大きいのに、なんか細かなプレーをしていたんだよね。横にFC東京をずっと取材している後藤勝さんがいたから、彼はなんであんなプレーするのか、って尋ねたら、去年まで背がすごく小さかったんですよ、って教えてくれて。やっぱりなって、そのことをすごく覚えてる。一時期は、大きくなった体を持て余していたけど、それをうまく使えるようになっていたね」
―長い目で見ていると、そういう事が起きるから面白いですね。
後藤「そうなんだよね。さっきも言ったけど、久保建英がいた時だったから、ユースの試合も良く見に行っていて。あの世代の彼らを当時から見ているんだよね。みんな育ってきたなって思いました」
―良いですね。そういう話。
後藤「ぼくは原の背の低い時代は知らないんだけどね。大きくなって、身体を持て余している時代を見ていた」
―もう持て余してはいませんね。
後藤「大きな身体を足元の技術とうまく組み合わせて、どう使ったらいいかが、だいぶ分かってきたんじゃないかな、って感じ」