今回のtotoは、Jリーグを対象とした年内最後の開催となる。対象は、J1第34節の9試合と、J2第42節の4試合が対象となっている。過去のデータや直近の様子などから、分析を進めてみよう。
J1は、天皇杯に出場する上位2チームが決定した。優勝した川崎フロンターレとともに、前節で横浜FCを2-0と下したガンバ大阪が今季の2位を確定させたのだ。最終節では現在最下位の清水エスパルスと対戦する。
ホームゲームでもあり、G大阪の勝利で堅そうにもみえるが、気になるデータがある。今季のG大阪はアウェイでの2敗を超える6つの黒星をホームで喫しているのだ。しかも、そのうち2つは現在16位のベガルタ仙台に0-4、同17位の湘南ベルマーレに0-1と、今季不調のチームに土をつけられたもの。慎重に戦うチームを相手に手を焼くのかもしれない。投票率ではG大阪勝利の予想がかなり優勢だが、優勝決定直後に2試合連続で引き分けた川崎フロンターレの例もある。混戦の中での2位を確保した安心感が、吉と出るか、あるいは……。
そしてこの最終節には、激熱の直接対決がある。5位・鹿島アントラーズと、4位・セレッソ大阪の対戦だ。3位・名古屋グランパスの結果次第ではあるものの、来季のACL出場権獲得を争う一戦となる。力あるチーム同士の対戦だが、こちらにもやはり興味深いデータがある。リーグ、リーグ杯での直接対決で、C大阪の勝利は2017年第6節までさかのぼらなければならないのだ。今季もホームで1-2と敗れ、連勝を6で止められている。予想が難しい実力伯仲のカードだが、この近年の相性は大きなヒントになりそうだ。
横浜FCと横浜F・マリノスによる「横浜ダービー」は、リーグ戦で過去3度行われている。そのうち2度は、横浜FMが8-1、4-0と大勝しているのだが、忘れられないのはJ1での初対戦となった2007年の第2節だ。初のJ1を戦う横浜FCが、1-0で勝利を収めたのだ。そのシーズン、横浜FCは最終節で首位に立っていた浦和レッズを1-0で下して優勝を阻むという「大仕事」を成し遂げている。横浜FMは、5人の外国人選手がすでに帰国。波乱がないとは言い切れない。