■ここまで9チームが監督続投を発表
J1昇格争いがもつれているなかで、新シーズンへ向けた監督人事が明らかになってきている。12月14日時点で発表されたものは以下のとおりだ。
【続投】
山形(石丸清隆)、栃木(田坂和昭)、東京V(永井秀樹)、町田(ランコ・ポポヴィッチ)、松本(柴田峡)、新潟(アルベルト)、金沢(柳下正明)、岡山(有馬賢二)、琉球(樋口靖洋)
【退任】
大宮(高木琢也)、京都(實好礼忠)、愛媛(川井健太)、山口(霜田正浩)
【就任決定】
京都(チョウ貴裁)
続投を明らかにしたクラブでは、松本山雅FCに触れたい。
今シーズンは布啓一郎監督とともにスタートしたが、リーグ前半戦終了時点で20位に沈み、布監督の解任と柴田峡編成部長の新監督就任が発表された。
新監督は守備の改善から着手し、戦いぶりを安定させていった。徳島と長崎と引分け、福岡と北九州には勝利するなど、アウェイで上位相手に粘り強い戦いを繰り広げ、ここまで8勝7分け4敗の成績を収めている。水戸ホーリーホックで監督経験のある西ヶ谷隆之コーチとともに、短期間でチームを立て直したことが評価された。
退任が明らかになっている4チームでは、京都サンガがいち早く新監督を発表している。12年から19年途中まで湘南ベルマーレを束ねたチョウ貴裁監督を招へいしたのだ。
J1昇格3回、ルヴァンカップ優勝1回の成績を残し、攻守にアグレッシブな”湘南スタイル“を確立した51歳は、19年秋にパワハラ行為により退任した。
同時にJリーグの監督に必要なS級ライセンスの1年間資格停止処分を受けたが、21年シーズンはJリーグの舞台に戻ってくる。「京都のフットボールを、皆さんの一緒に世界へ近づける」と、野心的なコメントで意欲を示した。