■期待の若手・ムシアラ

 もっとも、2003年生まれのMFはドリブルが得意で、インサイドハーフというよりはウイングの選手のようだ。今季、コンスタントに途中出場を重ねてきたムシアラは、9月18日のシャルケ戦では左サイドから仕掛けてゴールを決めたが、そのシュートパターンこそがムシアラの真骨頂のようである。ちなみに、この17歳6ヵ月23日で決めたゴールは、彼のプロ初ゴールとなっただけでなく、バイエルンの歴史における史上最年少ゴールとのことだ。

 ハンジ・フリック監督もかなり期待を寄せている。先発フル出場した10月15日のドイツカップ1回戦、1.FCデューレン戦の試合後、ムシアラについて次のようなコメントを残した。

「私はあまり1人の選手を褒める人間ではないが、誰もがボールを持っている時の彼のとてつもないクオリティを見て取ることができる。彼は自信にあふれているが、フィジカルを改善する必要があり、まだ進むべき長い道のりがある。状況に応じて、いつどこでプレーするかを決めるのは我々次第だ。特にリロイ・サネが負傷している間は、ウイングの良いオプションになるだろう」

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