そもそも、90分間を通して「組織としての取り組みの完成度が直近の2試合と比べたときに、非常に低い戦い」と指揮官は顔を曇らせたが、崩してゴールに迫るシーンまで持っていくことが難しかった。
名古屋は、リーグ2位の失点数の少なさを誇っている。「相手が空けたスペースを攻撃で突いていく」ことを求めたが、名古屋がそう簡単にスペースを空けることがなく、ピッチで解決するには90分では時間が足りなかった。
しかも、マッシモ・フィッカデンティ監督はFWオルンガの対策として、背後のスペースを切る戦い方を選択してきたことも、無得点の要因の一つだった。前後半で柏は6本ずつシュートを放ったが、ペナルティエリアの外からのシュートが多く、ゴールは遠かった。