■「どの試合でもベストメンバーを組んでみた」
―いよいよ来年がどうなるかが気になりますが。3月から2次予選の残りで、9月から最終予選とはなっていますが。
後藤「3月には無理でしょう」
大住「実は6月に4試合を出来ることになっていて、そのうち2試合しか入らないから、3月にできなければ、6月に4試合という事もできるんだけど、本当にそれがギリギリのタイミングで、再来年の1月に試合をやることになってるんだよね。
1月にインターナショナルマッチデーをFIFAが新しくAFCに入れて、それを使って3月までに、9月からの最終予選の10節を終わらせるって言うんだけど、それがひとつでもこけたら難しくなるし。
僕が思っている、現実的に考えられることは、11月くらいにカタールで集まって、2グループで1回戦総当たりくらいの、ドーハの悲劇と同じような予選をやる。というのがあり得るのではないかなって思っている」
―最終予選をですか?
大住「そう。それしかないかもしれない」
後藤「ドーハでやるとすれば、もうその冬しかないもんね。夏はできないから」
大住「いや夏はできるんだよ。涼しいからね。(※注 ピッチの温度をコントロールしている)」
後藤「そっか、涼しいか」
大住「そういう最終予選になることは十分あり得るから。だから、鈴木武蔵が出た時とか、浅野が出てきた時の、スペシャルな攻撃を積み重ねていかないとなって。それを見越しての、今日の鈴木武蔵の起用だったのではないかと」
後藤「なるほど」
―この間は、3バックもやっていますしね。
後藤「本当にすごいよね、うまく4試合を使ったよ。どの試合でもベストメンバーを組んでいた、そういうのが今までの代表監督には多いじゃないですか?」
大住「うん、そうだね」
後藤「今度の日本代表監督はそういうのではなくて、目の前の試合に勝つだけではなくて、色んなことをちゃんとやる。たとえば、韓国のパウロ・ベント監督なんてのは、どの試合もソン・フンミンを無理やり使って、同じようなメンバーで戦うけど。それが結果としてどうなるかは別として、森保監督は非常に合理的に、将来を見通しながらやっているよね」
大住「本当に最終的な結果はワールドカップで示される。まあ、ワールドカップに出られないとしょうがないけどね」
後藤「ハハハ。それは問題外だよ」