■「後半はやられたけど、成長のきっかけになってほしい」
―柴崎もそういう球出しが上手いわけですしね。
後藤「そうそう、吉田と冨安からもそういうボールが来るんだから。12月の課題は、武蔵や浅野を使う攻撃を確立する。これだな」
大住「実際に集まれなくてもリモートで集まるとか」
後藤「ゲームで?」
大住「シミュレーションゲームでやってみたら良いんじゃない」
後藤「じゃあeスポーツのほうで代表を組んでみるか、eスポーツに本物の代表が出ていくなんて」
大住「ハハハ」
―原口、伊東純也、真ん中の鎌田。今日は2列目は素晴らしかったですね。
後藤「鎌田は今日よかったね」
大住「前半は良かったね。やっぱり鎌田は1.5列目というか、中途半端な位置でやらせるとすごく良い」
後藤「右も左も顔を出してパスを引き出すし」
大住「視野も広いし。原口へ一発で送ったパスなんてすごかったよね、あれは12分だったかな。吉田から縦パスを受けて、原口へ。それで原口がシュートを撃ってはじかれちゃったんだけど。ただ、やっぱりワールドカップで戦うメンタルは、まだ持っていないような感じはした。子供っぽいというか」
後藤「まだ新入りです、って感じだね」
大住「相手も死ぬか生きるかっていうところで戦ってるんだていう覚悟ができれば、本当にすごい選手になるような気はするけど」
後藤「そういう意味では今日は良いところも出せたし、後半は完璧にやられた。これがひとつのきっかけになれば良いんだけどね。悔しさも味わっているだろうし。交代で引っ込むときには悔しそうな顔をしていたもんね」
大住「自分に足りないものを感じられるようにね」
後藤「そうそう。しかも全部がダメじゃなくて、前半はすごく手ごたえがあった中で、足りないものを感じたわけだから。そういう意味ではすごく良い経験だったよね」
大住「そうだね」